低分子量GTP結合タンパク質活性化の新規解析法

1.研究の概要とキーワード

 低分子量GTP結合タンパク質のRasファミリーとRhoファミリーには、活性型(GTP結合型)と不活性型(GDP結合型)が存在します。多くの癌組織でこれらの遺伝子に変異が見つかっており,癌の発症及び悪性化に関る癌分子として注目されています。本研究では、細胞内におけるこれらの低分子量GTP結合タンパク質の活性化を迅速にモニターするin situ可視化法を開発しています。


2.他の研究との相違点・新規な点

 In situ可視化法は,活性型の低分子量GTP結合タンパク質を特異的に認識するエフェクター分子の結合領域をプローブとして使用し,固定化処理をした細胞からGTP結合型を特異的に検出します。この方法は,蛍光共鳴エネルギー転移 (FRET) とは違い,内在性のタンパク質の検出が可能です。また,従来のプルダウンアッセイに比べて,簡便なうえ,比色定量法を用いる事で低分子量GTP結合タンパク質の活性化を指標としたハイスループット・スクリーニングが行えます。


3.内容

4.研究の適用分野
 細胞内シグナル伝達の研究ツールとしての利用
 抗癌剤および機能性食品のスクリーニング

研究者  上田修司・片岡徹・佐藤孝哉
神戸大学医学・分子生物学
神戸大学連携創造本部より

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